西村大樹

世界で一番ゴッホを描いた男の西村大樹のレビュー・感想・評価

4.0
全ての表現は、なにかしらの模倣から始まる。しかし、模造品というコピーは、果たして表現として自立しているのか?
海外の画廊から依頼を受け、ゴッホが乗り移ったかのように見えるほど模造品を描き続ける彼には、表現する者としての自信が伺える。それが実際に売られている場を見て、ゴッホの実物を見てなにかが変わっていく様は、辛くもあるが新しい一歩として美しくも見える。
表現する者には、響くのでは?
個人的には、序盤を切って心境が変わっていくところをもっと見せたほうが効果的だったかな、と思う。
西村大樹

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