(新宿の)シネマカリテの場内に飾っていた看板を見て気になった作品で、ちょうど近所で上映が始まったので鑑賞。
また映画を通じて新しい世界を知った。
中国には名画の油絵の複製画制作が産業として確立している町があるのか、、。
(実に世界の複製画のシェアの6割を占めるらしい)
生涯売れた絵はだった一枚と言われたゴッホは自分が死んだ後、地球の裏側で何百の人が毎年何万枚の油絵を(マシンではなく)筆で自分の絵を模写し続けるとは夢にも思わなかっただろうな。
綺麗とは言えない生活感満載の中国の複製画の工房で上半身裸の画工達が名画を模写している絵面はギャップがあり面白かった!
所々カメラの存在を意識したような'セリフ'と、ドキュメント監督の意図が垣間見える'演出'にはちょっと違和感を覚えたが、主人公のチャオ(趙)さんがチャーミングな人物で最後まで興味深く観れた。(あと素材が大好きな「ゴッホの絵」だし)
後半、妻の反対を押し切りアムステルダムで行って長年自分の複製画の取引先の店での出来事は、自分の体験がよみがえったな。(´Д`)
「芸術家」と「職人」について色々考えさせらたし、自分の中の創作意欲がちょっぴり刺激される良い作品だった。
P.S. なんで中国の男性って、すぐ上半身裸で短パンになるんだろう?