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世界で一番ゴッホを描いた男のwantaroのレビュー・感想・評価

4.0
つい先月、アムステルダムのゴッホ美術館を訪れた。
ああいうところには必ず安価のレプリカ画が売っている。ああいうのは誰が描いてるのか、考えたこともなかった。
ゴッホの作品を生で見たことのないシャオヨンは、人生ずっとレプリカ画を描いてきた。食べるためにひたすらゴッホ(だけじゃないけど)を描いてきて、ようやく本物を見にヨーロッパへ。

シャオヨンのゴッホへの想いの強さ、芸術を愛する心がものすごく伝わってきて泣いた。ゴッホについて話す時のいきいきとした顔。ゴッホの絵やゆかりの地を見る時の眼差し。画面越しに興奮が伝わってくる。
シャオヨンの人柄がまたいいんだよね。

そしてゴッホの墓へ中国式に(?)挨拶。もしゴッホがこのドキュメンタリーを見たら、泣いて喜ぶと思う。

職人と芸術家を両立できる者はごく稀だ。ロマンの追及では食べて行けない。
でも、でもね…
ロマンは無垢で美しいなあって思った。

シャオヨンにアドバイス受けて泣いちゃう女の子も、素敵に人生過ごしてるといいな。
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