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バンブルビーのMatoooonのネタバレレビュー・内容・結末

バンブルビー(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

『トランスフォーマー』シリーズ初のスピンオフ作品『バンブルビー』。
『リベンジ』『ダークサイド・ムーン』『ロストエイジ』『最後の騎士王』とシリーズの回数を重ねるたびに、
金髪美女や狂ったような爆発シーンが増えて行き、
人気も評価も次第に下がって行った、
『トランスフォーマー』全5作のマイケル・ベイ監督は
今作、『バンブルビー』では、プロデューサーに回り、監督を務めるのは、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』のトラヴィス・ナイト。

製作が発表された当初はこれで『トランスフォーマー』シリーズ最後!
という話も聞いたが、全米で公開するやいなや
Rotten Tomatoesで驚異の100%フレッシュスタート。
未だに、Tomatometerも93%を示しており、
これでリブートしたなんて噂も上がるほど、
評価が高いため、かなり楽しみに公開を待っていました。

今作では舞台が1987年。
その時に青春時代を過ごした人たちに取っては、
どことなくなつかしく、
宇宙人であるバンブルビーと今回の主人公である、
ヘイリー・スタインフェルドが演じる少女チャーリーとの交流は、
80年代のスティーヴン・スピルバーグ作品を思い出させるでしょう。

今作のバンブルビーは、今までになかったぐらいに目や頬が動き、
表情が豊かになっている。仕草や動きなどがとにかく可愛らしく、
ペットのような描かれ方をしている。

ヘイリー・スタインフェルドもパンダメイクでとにかく可愛い。

その他のトランスフォーマーのフォルムもアニメ版に近い無骨な感じの
フォルムになり、アニメ版世代のファンにも高く評価されることでしょう。

ただ、前作との繋がりに関して、なんとなく繋がっているように
匂わせている部分もあるが、バンブルビーはもっと以前の時代に...
ナチスが台頭していた時代に、もう地球に来ていたのでは?
とか、バンブルビーが2体のディセプティコンにやられた時に
チャーリーが助けるわけだが、その助け方に納得ができない。など、
こういった作品に多く見受けられるツッコミ所も多い。

また、最終決戦もありがちな時間帯、ありがちな場所で繰り広げられ、
トラスフォーマーの最大の特徴トランスフォーム(変形)自体も
シリーズ6作めともなれば、新しくも見えないため、
もう少し脚本を練って欲しかったと言わざる終えない作品になっている。

だが、とにかくバンブルビーとヘイリー・スタインフェルドが可愛く、
2人の交流にはいつかし涙なくしては観られない作品になっていることも事実。
ファミリー向け春休み映画としてはオススメの一本である。
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