七沖

バンブルビーの七沖のレビュー・感想・評価

バンブルビー(2018年製作の映画)
4.0
〝何があってもあなたを守る。〟
バンブルビー、チャーリーが互いに思い合う気持ちがストレートに伝わってくるキャッチコピーだと思う。

父親を失って心を閉ざしていたチャーリーは、ある日廃車同然の黄色い車を手に入れる。だがその車の正体は知的生命体で、彼女は彼をバンブルビーと名付けて友情を育んでいく。だがバンブルビーには母星からの追っ手が迫っていて…というストーリー。

チャーリーとバンブルビーの交流がとにかく微笑ましい。
バンブルビーってこんなに優しい性格だったんだ、と少し意外に思ったが、根は優しくて力持ちを地でいく愛すべきキャラクターだった。犬の相手をする時の仕草がいちいちかわいく、気に入らない音楽ディスクを吐き出すのも笑える。
まさかトランスフォーマーを題材にして、こんなにほのぼのさせられるとは…!

アクションシーンも見応えがあった。ラストバトルでバンブルビーが敵と取っ組み合う最中、その足元を駆け抜けるチャーリーの構図は、アオリ視点の迫力がよく出ていてまるで怪獣映画のようだ。半分だけ変形したまま動いたりと、観客を飽きさせないアイデアが随所にあると感じた。

チャーリーも戦いを傍観しているだけではなく、自分が出来ることをやるのがいい。バンブルビーと同じく好感が持てるキャラクターだった。嫌がらせしてきた相手への仕返し方法にはちょっと引いてしまったが…。

トランスフォーマーシリーズ未見の人にもオススメできる映画で、シリーズをこの映画から観始めるのも全然ありだと思った。
七沖

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