リー・ヴァン・クリーフが出演する1967年公開のマカロニウェスタン。もちろん、「夕陽のガンマン」や「続・夕陽のガンマン」とは何の関係もない…共通点は音楽がエンリオ・モリコーネということだけ。
いやぁ、カッコいい。正にその一言に尽きます。マカロニウェスタンでは定番の復讐&バディものですが、他のマカロニウェスタン（暁のガンマンや復讐のガンマン等）で有りがちな、滑稽な描写等はほとんど取り入れていません。笑いを排した人物と映像は、とにかくひたすらにクール。主要人物であるリー・ヴァン・クリーフもジョン・フィリップ・ローも、そのカッコよさに磨きがかかっています。…故に、ちょっと貧弱なシナリオが本当に残念。特にラスト、悪役の呆気ない退場は非常に勿体ないと思うわけで…もう一捻りが欲しいです。しかし、平均点以上のマカロニウェスタンであることは確か。磨かれた漢の美学を見たい方は、是非。
