アキ・カウリスマキ連続視聴7本目。
物語の力に圧倒された。
自分は映画にこういう「お話」を求めてるんだなと再確認した次第。
素敵なシーンやくすりとするディテールもたくさんあった気がするし、観てる最中はそういうところもいいなぁと思ってたけど、観終わったあとは、物語全体の前にそういう細部は押し流されてしまった。
こうした映画が作られ、多くの人に見られても、難民をとりまく状況は依然厳しい。厳しいのは法律を含めたシステムもだが、難民に向けられる視線もまたそうだ。綺麗事を云うつもりはないし、そもそも自分にできる事などたかが知れてる(何ができるかの可能性の話ではなく、己の怠惰さの問題)が、せめて意識はしていよう。「意識高い系」と揶揄されたとしても、それは揶揄するほうがおかしいのだ。