dastardlySniffさんの映画レビュー・感想・評価

dastardlySniff

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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.7

ヨルゴス・ランティモス、『ロブスター』はたまたま映画館で観てかなり面白かった記憶がありんす。それ以外は未見だけど気になっていたので、今更だけど拝見しました。

やってますね。ノリノリです。文筆家でいう
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エターナルズの裏側(2022年製作の映画)

3.6

『エターナルズ』の制作陣、出演者へのインタビューで構成されたメイキング映像。
本編を見ただけでは分からない部分があり(世界観など)、理解の助けになるかと思って見たんだが、そういった解説はあまり無かった
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.7

野心作。よく考えたら最近のマーベルは野心作ばっかりな印象。頼もしい。
神話的なモチーフで壮大なスケール感を出しつつも、キャラクター達を印象付けるのは各々のラブストーリー。スーパーヒーローとアイドルは恋
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.8

悪ふざけ系のコメディとは相性が悪いんだよな…なんて思いながら見始めたら結構笑っちゃったし、なんなら最後感動しましたよ。サントラにもいい感じの゙曲がいくつか。

主演のベン・プラットはどこかで見たなと思
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ため息に乾杯(2024年製作の映画)

3.2

良かったところ
・良い景色
・みんなお洒落
・素敵なパーティー
・一部の良く考えられたセリフ
・主人公の友達が良い奴
・ニール・ヤング

イマイチなところ
・話全体
・主人公の立ち振舞

Netfli
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.3

この邦題が全てだ。
スケボーの陶酔感が現実逃避の手段で、でも滑り終えたらまたこの行き止まりの世界に戻って来なきゃいけない。そのやるせなさ。見ていて、どんどんしんどくなっていく。

見終わってふと、『ケ
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.9

んーと…。
これは、コメディってことでよろしいか。
よろしいね!

アピチャッポン・ウィーラセタクンへの苦手意識が克服できた。ところどころで寝そうになりつつも、かなり笑わせてもらいました。昔話で恐縮で
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.1

最近はカンヌで審査員なんかやって、ストリーミングオンリーの作品に対して否定的で「スクリーンで上映されたもの以外は映画と認めない」とか宣ったそうですね(うろ覚え)。むかしの破茶滅茶っぷりはどこへやらでな>>続きを読む

ある女優の不在(2018年製作の映画)

4.4

何気なしに見始めたら目が離せなくなった。すばらしい。傑作です。

偏在する封建主義的なくびきを、涙と笑いにのせて表していく。全てのシーンに意味があって、繋がっている。無駄なものはない。

弟の色気が凄
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.9

スタイリッシュ〜。さすが。
マリーヌ・ヴァクトが美しい。

世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

3.8

面白かった。
感想は後で書く。かも。
とりあえずケリン・ジョーンズ(Celyn Jones)がかわいい。

NO SMOKING(2019年製作の映画)

3.6

細野晴臣は大好きでして、ゆえにこれも期待し過ぎちゃったかも。映画としてはまとまりがなく、なんというか映画館でじっくり見るようなものではない。気がする。

とはいえ、YMO以来ファン歴ン十年のワタクシで
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ジ・アリンズ / 愛すべき最高の家族(2017年製作の映画)

3.3

現代のポップスはほとんど商業音楽だけど、リスナーの音楽との向き合い方はパーソナルなものだと思っている。一般的にはマスプロダクトなら安くて良いものが売れるはずだが、音楽って必ずしもそうじゃなくて、リスナ>>続きを読む

エモーショナル・ラブ(2018年製作の映画)

2.7

注:じーさんの独り言です。映画の内容にはほぼ触れてません。

始まってすぐ、Amazonプライムビデオによくあった、字幕が付いてない海外の低予算のゲイ映画を連想した。良くも悪くも素人っぽいやつ。低予算
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

3.1

ジャンヌ・ダルクって何した人だっけ…っていう程度の知識で鑑賞。クレジットでアントナン・アルトーが出ていると知り俄然興味が沸く。

顔のクローズアップが多用されるけど苦手なのでちょっと辛かった。演者はみ
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ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.0

映画という絵空事に何を託すか。それは作り手によってみな違うし、同様にわれわれ観客も映画に何を求めるのかは違って当たりまえ。

本作の美術は見事。なんかピーターグリーナウェイっぽい感じ?(適当)。目を瞠
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.2

最初にAmazonプライムビデオの日本語字幕について。「"」と表示されるべきところが全部「?」に誤変換?されていたので、気になる人は気になるかも。(2024/03/03現在)

さて、これは見方によっ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

いやー、観て良かったね。なんつうか、やっぱスピちゃん(©吉田秋生)最高!
久々にエンドロールを観ながら余韻に浸りました。てか最後の「アーノルドに捧げる」って誰だろー。

ミシェルウィリアムズ、あんたは
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

-

配信でパゾリーニが見られるとはすごい時代になったもんだ、なんて思いながら見始めたけど見事に寝落ちしました。よって内容には触れません(覚えてないから)。

ン十年前は生の三部作あたりをドキドキしながら見
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はりぼて(2020年製作の映画)

4.0

重たい映画を観る気分になれず、気軽に見れるものを探して、これがなんとなく面白そうだなと思って見てみたら面白かった。深刻な事件を扱っているが、音楽や編集のテンポが軽妙で、観ているこちらは深刻にならずに済>>続きを読む

ハンナ・ギャズビーのナネット(2018年製作の映画)

4.3

すげーものを見た。
今見たものを言語化できる能力が無い。とにかく面白かった。面白いだけでなく、ヒヤ水をぶっかけられた気分にもなり、大いに感動もした。

うーん、なんだろうこの気持ち。
また後で何か書け
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ロド二ー・キング(2017年製作の映画)

4.9

スパイクリーが舞台を撮っているというので、見る前には「アメリカン・ユートピア」を連想した。あれ良かったよな〜、なんて思い出しながら気軽に観はじめた。

強烈。うちのめされた。
観終わったあと、現実に戻
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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

-

YouTubeにあるものを見たが、画質、字幕ともに不十分だったので、ちゃんと「見た」とはいえない。よってスコアは無し。

『ミッドサマー』や『ヘレディタリー』にあるような、静謐ななかに不穏な空気を漂わ
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

1.8

つい最近、スピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』を観たんですよね。素晴らしい楽曲と歌でした。

そのせいか、こちらはミュージカルなのに音楽の扱いが雑すぎる気がしてしまいました。
時代設定がいつ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

混乱した。なぜ混乱したのかを考えたら、
・主人公が昔撮った映画
・前半の延々続く会話劇
・後半の映画愛ドラマ
のそれぞれに違う印象を持ったからで、これがひとつの作品の中に同居していると、全体としてどう
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.6

昔映画館で観たので、もう一度観なくてもいいかなと思っていた。
が、時々サウンドトラック(特にサイコキラーやテイクミートゥザリバー)を聴いたりしてるうち見返したくなりました。

IMAXの上映は終わって
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.4

最初から最後まで、嫌なところがない。
冒頭の20世紀フォックスのアレをみて久々だなーと懐かしんでいる間もなく、これぞ映画!と言いたくなるようなかっこいいカメラワークで始まり、立て続けに度肝を抜く踊り、
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ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

4.1

観終わって、「高潔さ」にということについて考える。かつては目にすることもあったが、いまや「高潔な人」など絶滅寸前だ。

今、我々は溢れる情報に溺れ、感情にまかせて他者を断罪している(上段がすでにその例
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マジック・マイク ラストダンス(2023年製作の映画)

3.8

ダンスシーンが凄すぎて鳥肌立ちました。音楽もナイスです。KAYTRANADAっぽい曲はKAYTRANADAかな?(何言ってるか分かんない)(追記:違いました)

ストーリーはまあまあ。全体的に、スティ
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.8

いざレコーディング、になってからの緊張感がたまりません(苦笑)
ボブディランの表情が見どころですかね。あっ、いまちょっと笑った!みたいな。
あとはボブゲルドフのシリアスさが良かった。

ジャック・ホワイトホールの落ち着けって!(2024年製作の映画)

3.1

うーん。抜群に面白いところもあるが、「これ笑っていいのか」的な戸惑いも。

「政治的に正しくない」笑いって、それを笑う者に共犯関係を強いるのでめんどい。個人的には「政治的に正しい」笑いで充分です。
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父として(2023年製作の映画)

3.4

ここに出てくる父親達が一様に我が子らに対してサポーティブでまずは安心した。
一方で親にも見捨てられ、路上で生活せざるを得ないトランス達も多いことは知っておきたい。

マシュー・シェパード氏の父親を登場
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ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

脚本、舞台となる景色、演者の佇まいや衣装、音楽、構図や編集のテンポなど、完璧だと思う。感動はしなかったが、無理に感動させようとしないところもまた好み。

イザベルユペールの表情の演技がすばらしく、悲し
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.0

良かった。
ケリー・ライカートの過去作は独特な緊張感があって観てて疲れたんだけど、本作はリラックスして観れました。

途中ちょっと緊張感が走るシーンがあって、ドキッとしたけども。ミシェルウィリアムズは
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(1997年製作の映画)

3.4

初ツァイ・ミンリャン。
以前読んだ本で、本作がいわくつき(関係者が次々と病変して云々)みたいなことが書いてあったので、さぞ暗い内容なのかと思って見たが、全然そんなことなかった。
事件も何も起こらないど
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.7

最高。俺が映画に求めるものすべてが過不足なく入っている、オールインワンパッケージ。

『ベニーズ・ビデオ』(1992年)のころの感じに戻ったと言えなくもない。
『隠された記憶』(2005年)までをこよ
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