テレビでは爆撃が続くシリアのニュースが流れている。それでもフィンランドまで逃げ延びてきたカーリドには「特に問題ないのであなたは自国へ強制送還します」と。これが現実。
無駄な台詞がなく、変な効果音もなくとても好み。バーやストリートのミュージシャンたち、みんなボロボロしたおっちゃんなのに音楽最高。
無口なカーリドの強さと、彼のまわりの裕福ではない弱者の優しさが胸に染みる。
内戦によって翻弄される人々の話なのに、全編通してちりばめられたユーモアについつい笑ってしまう。
無愛想なのに優しいレストランの経営者、うまく経営が続きますように。
ラスト、歌詞とはうらはらに明るい曲調の音楽でホッとした。
難民問題はすぐにどうにかなるもんじゃないが、とりあえずみんな小さな幸せを掴んでほしい！
それにしても、あの差別主義者の海坊主だけは許せんわ！
