もはや作品をより良くするための演技など観念し得ない最悪な舞台装置、脚本の中で一つ一つの感情にどこまで深みを持たせられるか。作品とは完全に別のベクトルで、独自の物語の中で演じることに杉咲花は成功している。俳優は、実はこういう形で成長する。良い作品に出ることが全てではないのである。
必死で与えられた物語を生きる岩ちゃん。彼のあらゆる視線をすり抜ける無人称的な笑顔も良いコントラストを生んでいる
様々な制約の中で商業映画は作られる。この脚本を素晴らしいと思って出演した俳優は流石にいないと思う。監督だって被害者だ。そつない仕事で文句の付けようもない。ただこんな仕事の中でも一人の俳優として成長する意志があるのかどうかである
でもまじ結婚してハッピーエンドで終わりって今時何のつもり？
