男はくらいよ監督さそり

ドグラ・マグラの男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

ドグラ・マグラ(1988年製作の映画)
3.5
絶対、実写化不可能な原作に挑んだ松本俊夫監督のチャレンジ精神を尊敬。流石『薔薇の葬列』の監督だ。セットや撮影が素晴らしく、寺山修司を思わせる色彩。日本では規制で難しい狂人演技を松田洋治が見事に演じている。そして桂枝雀の正木博士は存在自体が狂気!呉モヨ子役の三沢恵里が儚く美しい。人形を巧く使ったり、あの長い原作を判りやすく構成している。まともに撮ったら4時間以上になるだろう。