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フィーバー・ルームの白のレビュー・感想・評価

フィーバー・ルーム(2016年製作の映画)
3.5
有無を言わさず迫ってくる錯乱的な展開はカーニヴァル的だが、減衰的でもあるが故に妙な持続性を帯びている。
しかし光のアフターエフェクトは瞬く間に消え、「眠ること」の誘うどこでもない場所としての闇(或いは夢)の中へと、身体は再び暗く沈んでいく。
記憶の宿すあの時の戦争は、強烈な抽象的な何かとなって、時々、人の中で生き続ける。
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