キッチー

女と男の観覧車のキッチーのレビュー・感想・評価

女と男の観覧車(2017年製作の映画)
3.8
感情が理性を押し潰す瞬間を見た!やはりケイト・ウィンスレットの演技は凄い...
普通の時と気合いが入った時の落差もありましたね。彼女のシーンでは光も効果的に使われていて、色彩によっても感情の変化が演出されていたようにも思いました。

1950年代のコニーアイランド、ビーチに隣接する遊園地の中でウェイトレスをしている子持ちバツイチの女性(ケイト)。彼女は再婚した今の夫ハンプティ(ジム・ベルーシ)と息子の3人で暮らしていますが、若いライフガードのミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)とも関係があり、ある意味、充実した生活をしてます。
ところが、ハンプティの前妻との娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)が夫から逃げて、転がり込んでくることから、事態が一変。平穏な生活が脅かされることに...

物語はコメディというより、シリアス寄りに進んでいく感じで、ウディ作品にしては笑いは少なめ。もっともケイトの役柄が普通ではないところが、既にコメディなんでしょうけどね。
夫婦も子供も出戻り娘も複雑なバックボーンがあるようですが、ストーリーは案外シンプルで分かりやすかったです。

今回のウディの分身たる人物はジャスティン・ティンバーレイクが演じていたような感じでしたが、ちょっと真面目すぎで物足りなかったかな~、個人的にはジム・ベルーシの演技の方がダメ夫っぷりが際だっていて、好きでした。
キッチー

キッチー