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チェルノブイリハートのkotのネタバレレビュー・内容・結末

チェルノブイリハート(2003年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

チェルノブイリ原発事故については漠然と知ってはいたが、具体的な被害について赤裸々に記録された映像は初めて観た。

前半はチェルノブイリ・ハートと呼ばれる、チェルノブイリ原発事故以降に多発した心臓疾患を抱える患者達と、ナンバーワンと呼ばれる遺棄乳児施設をルポした内容。
後半は、チェルノブイリ原発事故のせいで住まいを立ち退かざるを得なかった元住人が、20年ぶりにチェルノブイリを訪れる話。(彼は27歳の若さでこの世を去る)。

当然ながら、鑑賞中に福島原発事故のことが頭をよぎった。この作品のように、赤裸々に現状を記録したドキュメンタリーが見たい、と。
日本では似たような作品は撮れないのだろうか?

本作の感想だが、放射線の悪影響を知りながらも、「故郷だから」「転職が難しいから」と汚染地域から離れようとしない住民達の心を理解することが出来なかった。
子供達が放射線を浴びて病気になっているのに、引越しをする気がないというのは、どういう心理なのだろう。
エンドロールの「地球に国境はない」というメッセージが印象的だった。
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