Tallow

チェルノブイリハートのTallowのレビュー・感想・評価

チェルノブイリハート(2003年製作の映画)
3.0
チェルノプィリ事故ドキュメンタリー。
「どう見せるか」が決まっている上で作られている印象ですね。この手のドキュメンタリーにありがちですが、未来が無くてただただ痛む事に終始してます。
ショッキングなのは被爆した人達の姿ではなく、こういう結果をもたらす物をエネルギーとして安易に使い始めた人類なのです。チェルノプィリも福島もそういった意味では広島長崎と同列に感じています。
被爆者をインタビューするのにジャラジャラしたネックレスしてるのも、何かにつけて「原発の影響ですか?」と聞くのも違和感を感じてしまいます。
原子力問題は基本的に「使いはじめてしまった者」として現状1000年以上付き合って行かなくてはいけない人類の責任の問題なので 「NO NUKE!」的に逃げるのではなく、原子力を管理、支配、処理出来るようになる研究に人類の叡智を傾けていくべき、と考えてますが、人にはなかなか理解してもらえない事が多いのでなるべく喋らないようにしています。
2003年の作品なのですが、福島原発事故の起きた日本に向けたメッセージが冒頭と最後にあります。前述の理由から蛇足感は否めません。せめてオリーブの木を植える内容であって欲しいです。
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