視点と空間の使い方、特に解放の仕方に工夫をこらしたアクションシーンにやられた
例えば、誰しもビックリすると思う冒頭で
ずーと主観視点だったのが、解放される部分。
なるほどここでか!となる上に
アクション自体は途切れない、ホントに凄いとしかいいようがない。
韓国映画十八番となった、ダイレクトに伝わる痛み表現。今作は主人公の心的痛みとリンクする場面がとても多く、観客を安心な傍観者にさせない。
ドラマパートもよくて
飯食いながら喋る子供を、野生的に撮るところも親指があがりつつ
交わされる会話はめっちゃスイート。
さらにその多幸感こそを終盤の惨劇に利用するという…
イジワルだーやめてくれーと…
こんな風に、振り子みたく行ったり来たりのバランスで、常に何か先の予感、悪寒を匂わす手法に感心した。
アクションに圧巻されながら感動までしてしまう文句なしの一本