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ボビーのaaaakikoのレビュー・感想・評価

ボビー(2006年製作の映画)
3.9
ボビー=ロバート・F・ケネディ(J・F・ケネディの弟)が1968年に暗殺された日、舞台となったロサンゼルスのアンバサダーホテルに居合わせた人々のドラマ。
「アメリカが希望を失った日」を描くドラマには、監督の主旨に賛同した豪華キャスト陣が集っていますが、個人的にシャロン・ストーンとデミ・ムーアが共演していると聞いてずっと見たかったもの。


これも個人的な感想として、こういうふうに、おれたちは弱いとこも悪いとこも全部わかってるんです感を上手く描くアメリカ映画、みたいのが好きではないのですが、黒人のシェフとメキシコ移民の若者のシーンはとても良かったです。彼らがいかに生きるすべを身につけ、どんなに新しいリーダーの誕生を待ち望んでいたのか。
そしてやはり、シャロン・ストーンとデミ・ムーアが共演したシーンはなぜか自然と涙が出ました。シャロンはホテルのエステティシャンで、ものすごい厚化粧だし、デミは歌手というけどなんだかオーラもなくなった感じでしたが、それは2人ともがそういう役柄だったから。かつては華やかだった2人が年をとってからの会話は、2人の歴史に重なってしみじみしましたね。
あと、ヘレン・ハントがまた独特なというかややこしい女を演じていて、さすがでした。ヘレン・ハントも好きなんだわたし。


で、そもそも、シャロン・ストーンとデミ・ムーアってどんな確執あったんだっけ?
わたしが覚えてるのはデミ・ムーアが「『氷の微笑』のキャサリンは絶対にわたしがやりたかった!」とかって話していて、それじゃあというんで「シャロン・ストーンに『ディスクロージャー』みたいな赤いワンピースを着てもらおう」とかいうグラビア企画が、スクリーンだかロードショーに載ってたな、ということ。
当時シャロン・ストーンが大好きだったから、その雑誌を買って自室に切り抜きを飾っていたの。赤いワンピースのシャロンは本当に美しくて、好きでした。
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