ボビーの作品情報・感想・評価

「ボビー」に投稿された感想・評価

初見ではRFKの伝記映画と思っておりました。内容は群像劇で少々アテが外れたものの見応えはありました。最近になって、二度目の鑑賞をする機会を得ましたのでレビューします。
クラシック作品の「グランドホテル」的に、その日アンバサダーホテルに集った人々や職員たちの一日の模様が描写されてます。
その人々は各々の立場からRFKに希望を託してるのでした。当時のアメリカが抱えてる問題を余すところなく挙げてる描写の細かさが丁寧です。
ベトナム戦争の泥沼化、マーティン・ルーサー・キングの暗殺、ゲイの市民権運動、東西冷戦による関係悪化、レイシズム問題、ドラッグと枚挙に暇がありません。
作品の目線はあくまでも庶民レベルであり、希望の星の登場をそれぞれの立場で待っていたのです。その目線の方がRFKが如何にアメリカの希望であったかが伝わります。またその死が如何に衝撃的であったかということも…。
あと特筆したいのはキャストの豪華さですね。アンソニー・ホプキンス、ウィリアム・H・メイシー、ローレンス・フィッシュバーン、マーティン・シーン、ヘレン・ハント、デミ・ムーア、シャーロン・ストーンなどです。RFKの実際の映像を使用するだけに、それに釣り合う役者さんを使ってましたね。特に「ニクソン」で主演を務めたアンソニー・ホプキンスは存在感ありましたよ。
アメリカではRFK暗殺の概容は国民のほとんどが知るところだったと思います。どのように暗殺されたか、事実関係を羅列するのも確かに野暮ったいです。このようにアメリカの希望がなくなった国民のショックにスポットを当てたところは見事です。視点が面白かったと思います。
エミリオ・エステベスの約7年ぶりとなる監督作、『The Public』が今年公開されるので楽しみにしています。【日本公開未定】


本作でアンバサダーホテルに集まった『豪華絢爛なキャストの面々』は、エミリオの全盛期であった80年代(ブラット・パック)を彷彿とさせます。【生まれてないけど】


しかし、『次作(The Way)では父親のマーティン・シーンを主役に据えた映画』を撮ります。


『隆盛を極めた時代(Bobby)』から一転、『見近な人に寄り添う時代(The Way)』を経て、『次の時代(The Public)』へと続くのかもしれません。


賞だけが全てではありませんが、次回作で何とか賞レースに絡んでもらい、『再び脚光を浴びてもらいたい』です。
ジョン・F・ケネディの弟、ロバート・ケネディの大統領選で演説をする為に訪れたホテルで暗殺された…

関係者らの方に焦点を当てた群像劇

最後は惨劇が待っているのでゴタゴタするが、むしろその前のユルい従業員たちの姿が印象深い…

色んな人気俳優・女優がたくさん出てる?!
豪華キャストなので誰かは観たことあるだろう。
その時代の様々な立場の者たちが悩み日々を生きている。
それを群像劇としてホテル内に収め、同時並行させていきながら、最後はボビーの暗殺という1シーンに集約させるとともにぶっ壊す。
全ては生きていればこそ。
最後にあっけなく壊される事で、そこまでの希望がより鮮明に感じられる。
ボビー役を作らなかったのは大正解。
ボビーの暗殺という大テーマを取り上げつつ、1つの"現象"として扱う事でより他も際立たせている。
良作。
riekon

riekonの感想・評価

3.0
こんな事があったと知らないで観たので衝撃でした。
豪華キャストでしたね。
D.ムーアとS.ストーンの共演シーンは始めて観たかも!
E.エステベスよく出てくるなーと思ったら監督でしたね。
いつのまに監督に?知らなかった。
懐かしい人から新しい人(私の中ではA.カッチャーとか笑)まで沢山のキャストで楽しかったです。
ケネディを暗殺するために乱射された拳銃の弾は、複数の人間に当たったにもかかわらず、死んだのはケネディだけだった。

それはケネディに対する未来への熱望、希望、期待そして、ケネディの国民に対する熱意がその時最高潮に達し、強いエネルギーとなって、被弾した人達を救ったのではないだろうか…

と感じてしまった。
群像劇の傑作。
freerider

freeriderの感想・評価

4.5
RFKの暗殺までをそれに関わるあらゆる人たちの心情や立場に焦点を当てた群像劇。

バレンタインデー、ニューイヤーズ・イブみたいなグランドホテル方式?とか呼ばれる複数の登場人物が同じ時系列で複雑に絡み合う映画にハマり、こちらのボビーを観ることにしました。

豪華キャストはもちろん、個人的にストーリーが細かく設定されていて本当に良かった。ヒッピー、ベトナム戦争、差別社会そうしたカオスな時代を数時間の作品に上手くまとめてくれています。
ロバートFケネディは優しく、人徳のある方でYoutubeで残しているビデオでは今見てもすごく良いことを言っています。

この時代がすごく好きになる、そして"希望"を持って明日へ迎えるそんなお話でした。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2014/11/2鑑賞(鑑賞メーターより転載)
1968年6月5日、LAのアンバサダーホテルで起こった「ロバート・ケネディ暗殺事件」をモチーフとしながら、ホテルにいたそれぞれの人々の視点からその瞬間までの空気の流れを描いたもの。本人は当時のVTR以外にはほとんど登場せず個人的にはやや残念ではあるが、一方でその周囲の人たちを丹念に追って彼がどれだけ希望の星として期待されていたか、そしてその瞬間を境にどれだけ絶望したかという点に絞った構成は非常に巧みで判りやすい。まあ多分に民主党寄りではあるが(笑)、監督エミリオ・エステベスの意外な手腕にも驚いた。
Mouki

Moukiの感想・評価

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記録

エステベス頑張ってほしい。
でもお兄ちゃんは人望あるのかなって思う映画ww
「パトリオット・デイ」の後、夜に観たのがこの映画で、またもや唸らされました。
この映画は、以前に「ヤングガン」を見た時にエミリオ・エステベスって今どうしてるんだろう?と思ってちょっと調べたら、脚本書いたり監督もやってるって知って、観てみようと思ったんですよね。なので、内容は何にも知らなかったんですが、豪華なメンツによる群像劇でメッセージもしっかりした骨太な映画でした。

タイトルの「ボビー」とは、JFKの弟ロバート・F・ケネディの愛称で、この映画は、そのロバート・F・ケネディが暗殺されたその時、アンバサダーホテルにたまたま集っていた人たちの群像劇です。

まず映画として何がすごいって、メンバーがすごいです。豪華!!!書くのが面倒なので、ちょっと横の写真をクリックして出演者一覧を見てみて下さい。
この豪華メンバーで、それぞれの状況が描かれるんですが、ベトナム戦争の最前線に送られないようにするために結婚する若い男女、ホテルで電話交換手をしながら実は支配人の愛人でもある女の子、ホテルの厨房で働く黒人や不法移民、それを取りまとめるマネージャー、ディナーで歌うアル中の歌手などなどなど。それぞれがこの時代の不条理とか上手くいかない人生とかいろんなものを抱えながら日々を暮らしていることが丁寧に描かれます。

そして二つ目にすごいところは、最後に流れるロバート・F・ケネディのスピーチ。これが、ほんとに素晴らしいのです。正直言ってJFKはすごい!というイメージはあった、というかむしろそれしか知らなかったし、弟さんがいたような気がする…程度の知識しかなかったんですが、アメリカは二人も偉大なる指導者を失ったのかと軽いショックを受けました。それくらいいいスピーチなんですよ、暴力というものに対する考え方がすごく筋が通っていて、頷かされました。奇しくも今日、「パトリオット・デイ」というテロの映画を観たところでのこのスピーチはとても胸に響きました。

最初の方はちょっと退屈な部分もあるかもしれませんが、ローレンス・フィッシュバーンとか、マーティン・シーンとヘレン・ハントのシーンとかイライジャ・ウッドとリンジー・ローハンのシーンとか結構見どころはあって、それぞれがただ毎日を幸せに過ごそうと生きているのに、暴力というものがそれを壊すのだということをまざまざと見せつけられ、辛かったです。

そして、本編からは外れますが、最後に流れる曲が良いなぁと思っていたら、「Never Gonna Break My Faith」という曲で、アレサ・フランクリンとメアリー・J・ブライジが歌っていました。そしてなんと!作詞作曲はブライアン・アダムスでした。
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