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映画ドラえもん のび太の宝島のmoのレビュー・感想・評価

4.0

『大人は絶対間違えないの?』


休日の家族連れ溢れる映画館で一人ドラ泣き果たしました…!
展開に多少無理はありますが、やっぱり私は父と子に弱い…泣けた〜〜!!!

ストーリーはやや大人向けで、「宝島」というタイトルからは想像つかない超SFのため小さいお子さんには難しいかもしれません。
むしろターゲットはお父さんお母さんなのかな?って思うくらい大人にグッとくる作品だと思います。



冒頭、お母さんに怒られるのび太くん、

「宿題ちゃんとやんなさいよ!」

この言葉には私もうんざりした記憶があります。
小言を愛情と捉えるには当時の私はまだまだ子供で、将来を見据えるほどの余裕もなかった。
楽しい"今"に精一杯だったのです。
そんな私の代わりに両親が私の"未来"を案じてくれているなんて知る由もなく、喧嘩だって沢山しました。

だけどその喧嘩に、どっちが正しくてどっちが誤ってるかなんて結論は今でも出せません。
親には親なりの、子供には子供なりの正義がある。
だから親子間のすれ違いは起きて然るべきだし、そうしてお互い成長していくのが理想の親子だと思ってます。
(この作品のお父さんはちょっと暴走しすぎだけども…)


隣の席の孫と来ていたちょっと怖めなおじいちゃんが、後半、洋服の裾で必死に涙を拭う姿にもらい泣きしました。
すれ違える日々も思い起こせばあっという間で、何でもない日常、その一瞬一瞬こそが宝物だと実感します。

気付けば親と同じ目線で物事を見ていることに時の速さを感じながらも、自分の中にも確かに眠っていた宝物を見つけることができました。

やっぱりいいよね、ドラえもん。
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