竜どん

囚われた国家の竜どんのレビュー・感想・評価

囚われた国家(2019年製作の映画)
2.8
どこかで見たことがある様な無い様な世界観。エイリアンに地球を制圧されたその後の世界を受け入れた側(体制)と反旗を翻す側(寡勢)の「人間」同士の対立が描かれ、SFというよりはサスペンスの趣が強い。地味。
設定そのものは面白いんだけど、派手な描写が極端に少なく侵略してきた異星人とのドンパチが描かれる訳でもないので、エイリアン要素を省いた現実的な設定でも物語が成立しちゃいそう。
異星人による為政が圧政でもなく地球人側もさほどの不満を募らせているといった描写もないので、レジスタンス達の反抗心に感情移入しにくく且つ展開が難解なのでカタルシスがいまひとつ。ラストも解りづらい…。
社会派クライム作品として観ると陰鬱な雰囲気が出てて悪くないと思うんだけど、SF作品としては、見た目に反して人間に近い情緒を持っているかの様なエイリアン達との交流や闘争をもっと描いた方が面白味が増したんじゃないかなぁ。

追記
コロナ自粛のおかげで、大体の映画館土日休館・平日もレイト休止(この劇場も月曜からまた再休止)で2週間ぶりの劇場観賞。こんなに劇場行かなかったの何ヶ月ぶりだろう?まだまだ治まりそうにないし、この状況いつまで続くのかね。
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