Tラモーン

JUNK HEADのTラモーンのレビュー・感想・評価

JUNK HEAD(2017年製作の映画)
3.8
気ぃ狂ってんな〜笑。というのが一番でっかい感想。
だってこれほとんど1人で、しかも映画が本職でもない人が、7年かけて撮ったんでしょ???イカれてなきゃできないよ。

天才と狂気は紙一重ってか。
実際のところ映画としてはかなり粗いところもあると思うんだけど、設定とか世界観が恐らくかなり緻密に造り込まれてるのでスターウォーズのEP4みたいな感じだと思うと凄いものを観た気がする。


人間が不死身を手に入れた代わりに生殖能力を失ってしまった世界。地下世界には人間が生み出した生命体マリガンが独自の文明を築いている。生殖能力の秘密を探るべく人類はマリガンのいる地下世界への探索を開始するというストーリー。

「冒険もできて高収入」と軽い気持ちで地下世界探索に応募した元ダンス講師の主人公は、弱肉強食なディストピアが広がるマリガンの世界でなにを感じたのか。
命懸けの体験と岩の隙間から流れ出る鮮血。死をもって生を実感するという皮肉。


全編ストップモーションで撮影された粗い映像と、無機質な地下世界、キモいクリーチャーとどことなく可愛らしいキャラクター。つくり手の気合いに見入ってしまう。

特にクリーチャーはキモさが絶妙で、全体的にHRギーガーというかエイリアンの影響を濃く感じた。あとデルトロか。

もちろん主人公をはじめとして愛らしい奴らもいて特に3バカトリオが最高!お尻をかくとこが全編とおして一番笑った。そんでお前らそんな名前なのかよ…笑。

続編は気長に待つとしましょう。
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