ディストピアムービー。でも本当にディストピアしているのは、監督の脳みそなのかもしれない(褒めてます)。地上が荒廃した世界で、地下に住み着いている人工生命体のマリガン。その調査にやってきた、首だけ主人公がボディを変えながら、なんやかんやするお話。
人間は遺伝子操作のお陰でほぼ死なない世界。その代償として、繁殖機能を失う。生命を繋げるとは何か?そんなところを探るところなんかは、好きでしたね。サイバーパンク的な世界観で「難しい単語がバンバン出て、観客は置いてきぼり」みたいに感じることは少なく、その中でもちゃんとワクワクして、わたしはまだまだ厨二病なのかもしれないなと思いました。
生命とは「食べること」。みたいなテーマも面白いなと感じましたな。
アクションシーンのキレ。コミカルな動き。生命力溢れるマリガンたち。ダークな世界観。全てがとても素晴らしい。このストップモーションアニメをほぼ1人で創り上げる根気と狂気と気合。それを頭に入れた上で見ると、その凄さが分かります。
本作では語られない数々の物語は、自作目以降に明らかになるそうです(全3部作)。
うんこのモザイクがウケる。