ひしくい

僕の世界の中心はのひしくいのネタバレレビュー・内容・結末

僕の世界の中心は(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

『ヒトラーの忘れもの』で素晴らしい演技を見せたルイス・ホフマン主演。高めの期待値を裏切らない。
田亀源五郎先生のツイートが評としてわかりやすいと思う。「ネタバレを避けつつ説明すると、これは《ゲイ・イシューを扱ったYA作品》ではなく、《YA作品の主人公がゲイ》だというポイントが重要。そしてYA作品的な《ティーンとっての身近なイシュー(恋愛や性や家族の問題、夢や興味や憧れなど)》という点を踏まえて見ると、色々と面白い…という感じ。」

色んな人から「ニコラスがクズ」って感想を聞いたけど、うーん、ニコラスを単純にプレイボーイ、完全な悪役、と断じてしまうのは違う気がする。彼の家庭環境にも問題があることはきちんと描かれているし、たぶん、フィルもカットもどちらも必要で選べないというのはその場しのぎの適当な言い訳なんかではない。
もちろん、フィルの同意をとらずに、カットと既成事実をつくってしまった後に、3人での関係を求めたのは彼に否があると思うけど。そして、仮に事前にフィルにお伺いを立てていたとして、フィルがポリアモリーを拒否しても、それはフィルが悪いということにもならないけど。
この後ニコラスはどう生きていくんだろう、大丈夫なのかしらと心配してしまう……。
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