このレビューはネタバレを含みます
観ました。プライムビデオの見放題より。
原作もタイトルの読み方も分からぬまま。
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先ずリードのシーンからスタートし、
タイトル、どーん!の
この、フォントデザイン。しびれますね〜。
もう少し大きくてもよかったかなぁー?!
活字やフォントおたくには
ずしんと響くものがありました。
ストーリー的には、二人の女性が、
煌びやかな世界と、
劣等感のどん底を
それぞれに生きつつ、
肉体と精神を入れ替え、話が展開します。
芝居小屋に通った演者さま達だと、
土砂降りシーンも懐かしい、
新しい駅舎になる前の、演劇・舞台小屋の街「下北沢」の飲み屋街のシーン。
これも分かる分かるわ〜、みたいな。
スランプとか、どこ行っても何時でも
大体先輩がこの時間は、あの店で呑んでるはずとかね。
なんだか、ナリナリ市場の立て看板に、
クスッとしてしまったり。
ただ、舞台の街をベースに話しは進むが、
売れっ子になりたいのにやる気無しのダメ女性俳優と
かたや、それらを、役者あぶれから、マネジメントの裏方になり上前を跳ねるマネジャ男の役は、あれはあれで良い。
実に贅沢な良い役者の、駄目な男を演じる演じっぷり、キャスティングの良さと本の良さと、監督の良さ、そして何より演者の演技力。
あの、チープにカネに飢えた、貧相な感じをよく演じていて、さすが名優、浅野忠信さまという、そこも圧巻でありました!!!
男から見ても男惚れする、良い役者という方は、世に稀に居られるものですね!
後から見終わって知りましたが、原作は漫画だそうで。
少しキスで人格がサラッと入れ替わるってのが、どうしても、これだけの良い役者を揃えて、脇役も名役者を固めて、少しイージーに見えてしまって。
漫画を否定はしませんが、分かりやすい入れ替えやシンデレラストーリーのような、何時までに!〜みたいな、タイムリミット制は、
多少ハラハラするのかな。
ジャニ系の演者さんが、役者をされてましたが、
ファンの方にはごめんなさい。
もっと芝居のお稽古を積まないと、観ていられない。
そんな辛さも有りました。
そこが、マイナス0.1pts.
看板女性俳優のW主演は、この素晴らしいお二人と、美しいカメラワークでとても良い仕上がりの映画になっているなと心を打たれました。
コンプレックスの無い人間なんて、居ないと思うのね。
そういう意味では、反骨だったり、伝説の〜みたいな
芝居小屋にこそ宿る何か、そういう演技、演劇の神さまがいるとするなら、面白く楽しめると思います。
お勧め致します。^ - ^)ノ
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監督 : 佐藤祐市
脚本 : 黒岩勉
原作 : 松浦だるま『累-かさね-』
製作 : 上原寿一
橋本芙美
片山怜子
出演 : 土屋太鳳
芳根京子
横山裕
筒井真理子
生田智子
村井國夫
檀れい
浅野忠信
音楽 : 菅野祐悟
主題歌 : Aimer「Black Bird」
撮影 : 谷川創平
編集 : 田口拓也
制作会社: 共同テレビジョン
製作会社 : 映画「累」製作委員会
配給 : 東宝
公開: 2018-09-07
上映時間 : 112分, 日本
興行収入 : 5.3億円