今回のシャールクは今までのスーパースターとは違ったダークヒーロー。
街の人々のために働くが、そのためには密輸もするし殺人もする。イスラムもヒンドゥーも分け隔てなく、むしろ信じる宗教は自分のビジネスという合理主義。
なので、従来のようなイケイケではなくかなり重厚な役柄の中にもアクションあり、ダンスありとちゃんとボリウッドらしさも兼ね備えている映画。きっとこれからの役者人生にステップアップするための役作りなのかもしれない。
しかし対峙するのが警察で、シャールクを憎いというよりもビジネスとして追いかけるといった間柄。こちらも賄賂などを受け取ったりしているので双方が限りなくグレーだったりするわけだ。
最後もすごい泣けるのだが、出来ることなら明るく楽しいボリウッドが見たい。
