こつぶライダー

ハッピー・デス・デイのこつぶライダーのレビュー・感想・評価

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
4.0
誰しもが評価するタイムループホラー。
軒並み高評価が並び、話題になり過ぎて期待値が高くなったため、むしろ避けていた作品。

似たような作品で挙がる『パームスプリングス』や、最近上映された邦画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』は既に鑑賞済み。

そんな中での鑑賞となると、やはり楽しめないかもと不安がよぎったが何のその。
かなり楽しめました。

最初のくだりから、よくあるループモノの描写が散りばめられていて、後から伏線回収していくんだろうなーと観てました。
犯人探しにおいて、主役はクソビッチだから容疑者多数いる点もミソか。
スプラッターについては、それほど激しくない。どちらかというと、学園コメディ寄りのテイストで、観る人を選ばず勧めやすい。
かつ、脚本としても物語の中軸を担う主人公ツリーの内面についての描き方が秀逸で、観客の心理として同情を誘うことにも成功している。

かなり唸る内容に、観終えた後で素直に「素晴らしい作品を観た」と思えたし、ネタバレなしに誰かに紹介したい作品だとも思えた。

あと、あの犯人についてだけど、ではどの殺害がどうだったのか…そのあたり、コアなファンが考察するため何度も鑑賞したくなる作品でもあった。
そこは『スクリーム』に近しいものを感じた。

ツリーを演じたジェシカ・ローテは未見でしたので、発掘した感が凄い。
ゲスな女を演じていたのに、時間経過と共に彼女を応援したくなる、そんな演技に感銘しました!

個人的に、最初に出てくるカーターが最後まで怪しいと考えていました。
誰もを怪しんでしまう自分の性格を憎みました(笑)これも『スクリーム』の影響だと思いました。今作でまた一つ学べましたので、続編を期待して観たいと思います!笑
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