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ハッピー・デス・デイの3110136のネタバレレビュー・内容・結末

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

It's a first day of the rest of your life.
今日は残りの人生の最初の1日。


ホラー×ミステリー×アクション。
面白かったです!あまりないタイプの映画というか、一つひとつの要素は今までにもあったけど、組み合わせ方が面白い。最後までどうなるんだろう?と想像しながら楽しめました。人気があるのもわかりますね〜。


オチを知らずに観るほうが楽しめますので、観ようと思っている人は一旦観てから、ぜひまた来てください♪


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死ぬとその日の朝に戻ってしまうループ系。しかも仮面を被った殺人鬼に殺されるホラーでもあります。さらに開き直って殺人鬼と戦うアクション映画としても楽しめる。いろいろ詰め込みすぎると良くないケースが多い中で、それぞれの要素のバランスが良く、最後まで楽しめました。最後もちょっとしたひねりがあって良かったです。

で、イロモノ映画で終わらずに、冒頭にも書いたメッセージ《今日は残りの人生の最初の1日》が何回も映画に登場するのですが、そのあたりも「あー、そうだよなー確かに」と前向きになれる映画でもあります。

主人公のツリーは、殺人鬼に殺される度にその日の朝に戻る奇妙な体験をします。何度も死ぬということ。その繰り返しの中で、自分を見つめ直し、ある意味《生まれ変わる》。人生、なにも死んで生まれ変わらなくても、思ったその瞬間からちょっとずつ変わっていける、そう前向きな気持ちにさせられました。


●簡単にあらすじ
大学生活を謳歌するツリーは知らない男の部屋で目を覚ます。二日酔いで頭が痛い。「起きたんだね」その男カーターからかなり酔っ払っていた事を聞かされる。

その日は3月18日、ツリーの誕生日だった。

寮の友人たちがサプライズでパーティーを計画してくれている。その夜会場へ向かうツリー。

ふとトンネル内にオルゴールが置いてあることに気づく。オルゴールからは《Happy Birthday♪》が流れている。友達のサプライズだと思ったツリーだが誰も出て来ない。

次の瞬間、大学のマスコットキャラクターのお面をかぶった男に襲われ殺されてしまうツリー。

目を覚ますとベッドに横たわっていた。そこはカーターの部屋だった。「起きたんだね」カーターがツリーに話しかける。ツリーはその日の朝に戻っていたのだった。


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という感じで物語はスタートします。上記は本当に冒頭の部分。

主人公のツリーは絵に書いたようなリア充で、性格もあまり良くなさそうです。なので殺されても「ま、しょうがないか」というキャラクター(言い過ぎ?)。ただ、殺されてループしていく中で生まれ変わっていきます。気のせいか見た目も初めより可愛くなっているような…。ポニーテールに革ジャン、良かったです!メイクのせい?


●ループ系
ループ系の映画はけっこうありますよね。パッと出てこないですが、死んでリセットが多いのかな。なんかゲームっぽい。脱線しますが《メタルギアソリッド》というゲームにその昔ハマりまして、良いタイムを出すためにひたすら死んだらリセットを、繰り返しました。それを思い出しました。

今回は《何でループすることになったか》とかの謎解きはないです。おそらく死んだお母さんがツリーの生活を天国から見ていて「娘はこのままではイカン」と神様に協力を依頼した系ですね。《死》がトリガーなので、そのループから逃れるために《殺人鬼に立ち向かう》のがこの映画のメインストーリー。

一度経験した時間をもう一度過ごせるってのは、経験してみたいもんですね。誰しもが一度は思う願望ではないでしょうか。まあ今回のように《死ななければならない》とか《抜け出せない》とかだとイヤですけど。

一度経験しているということは、ある意味《未来からきた》と一緒なので、もう無敵ですよ。ただし、今回は殺人鬼がいて、その殺人鬼からどう逃れるか、から始まり、最終的には殺人鬼が誰なのか、どうやっつけるかにシフトしていきます。

で、ゲームの話に戻りますが、リセットしてやり直すって作業は好記録を出すには必須。《あの通路を真っ直ぐ行くと敵がいるから、3秒待って右に曲がる》みたいな攻略法のアップデートを繰り返して行きます。今回の映画で言えば、出かけると殺されるから部屋に引きこもる、みたいなことですね。(「なんで部屋にいるのよ?」というツッコミを入れましたが、そこはホラーなんでなんでもありでいいと思うし、実は真犯人を知れば、そこも納得します)デバッグ作業的。

そのルールをツリーが理解して、明るく前向きな姿勢なので爽やかで良かったです。ルールを逆手に取ってカーターを助けるために首を吊ったりと応用力もある、笑。

ただし設定として《いつまでも無制限にループできると思うなよ》的なものもあり、少し緊張感がありまふ。でもほんの少しで、あまりその設定に意味はなかったかな。


●殺人鬼×お面
殺人鬼といえばお面。お面の効果ってなんだろう。
①誰が犯人かわからないサスペンス要素
②かわいいキャラクターが殺人鬼というギャップがより恐怖を引き立てる
③相手の表情が見えない、つまり何を考えているかわからない恐怖
(殺人鬼側は視界が悪くて可哀想とも思いたくなるが、大人の事情でそこがネックになる事はまずない)

①はそれ以上でもそれ以下でもないですが、②はいろいろ語れそうですね。ぜひ皆さんのオススメの《殺人鬼×お面》を教えて下さい♪

お面てそもそも怖いですよね。有名どころだと何があるのかな。古くはレザーフェイス、ジェイソン、ブギーマン、スクリーム。

昔学生のときにヴェネチアに行く機会がありまして仮面を買ったんです。顔全体を覆えるようなやつ。それを部屋に飾っていたんですが、夜とかぼんやり月明かりとかで照らされると、ホントに怖くて程なくしてしまいました。(あの仮面は今どこにあるんだろう。アレ?なんかホラーっぽい、笑)


●最後のひねり
最後の二転三転します。あれは賛否ありそう。ハッピーエンドかと思いきや、またループしてる。からの、ホントにハッピーエンドかと思いきや、カーターのいたずらでホントにハッピーエンド。まさかルームメイトが犯人だったとはね。ま、そこはどうでもいいっちゃどうでもいいんですが。

最後、ホントにループしてて、想定してた《死がトリガー》じゃないエンド、も面白かったかもですね。絶望感ある。呪いは解けた、と思ったら解けてなかったリングみたいな。


●最後に
今日は残りの人生の最初の1日。
そのメッセージから2曲思い出したので紹介させてください。興味がある方はぜひ♪



「今日は残りの人生の始めの1ページ
まだまだやりたいことが山積みさ

It's a history called book of life.
I just release myself to go up above.
いつものいつものこの道を歩いていこう」
ゆれる / EVISBEATS feat.田我流

https://youtu.be/nE1nzTE5ESA


「I was born yesterday.
because 毎日決心の連続だから
あしたこそ 今日からの 繰り返しで
いつもいつも時を重ねる」
only one / AIR

https://open.spotify.com/track/1KrgRhtpimiDGCdJSU4Uvh?si=v2aZXfKNQ1-3B_ur1x0K0Q
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