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此の岸のことののんchanのレビュー・感想・評価

此の岸のこと(2010年製作の映画)
4.1
外山文治監督の短編鑑賞3本目❗️
なんと、台詞を排した(生活音アリ)30分の短編ドラマ。集中出来ました。

老老介護の厳しい現実の描写だが、台詞が無いだけに返って胸に刺さりいたたまれなくなる。

長年、妻を介護している夫。優しい。こんな風に寄り添ってくれる旦那様はどれくらいいるのだろう?まず、ご飯を炊いて味噌汁、魚を焼くことが出来るってことからして重要。

ある日、自分の右手に震えの違和感。医者から妻よりも余命が短いことを聞かされるショック。
その果てに、2人の思い出の湖畔で心中を図る...


深く考えさせられた。このような日々が自分の身にもそのうちに来るのだろうか?(そのうちっていつなの?突然やって来るかも知れない)
惚気でもないですが、夫はとても優しいし、いつも協力的だけど、介護をして欲しいとは思わない。介護の辛さの強要?はさせたくない。それなりの蓄えでプロに任せてもらって良いかな私は🤔
もし反対の立場なら私は世話をしたいけど、先ずその体力があればのこと。
ケースバイケース、自分たち夫婦の先行きがどうなるのか分からない。だからこそちゃんと話し合っておくべきかな。


これは素晴らしい👏
短いのでお勧めしたいです⭐️


※夫婦役の役者は、故・蜷川幸雄による55歳以上の団員で構成された演劇集団「さいたまゴールド・シアター」の団員。
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