此の岸のことの作品情報・感想・評価

「此の岸のこと」に投稿された感想・評価

ちぼ

ちぼの感想・評価

3.8
いやー、きっつい。話がリアルで、見てるのがしんどい。日本が直撃してる問題がぶちまけられてんなあ、と。
セリフが一切ないのは斬新ですげーなと思った。それで全部が伝わるのは映像であり映画だからこそだなと。
醤油

醤油の感想・評価

3.9
外山文治短編作品集の1本目
老老介護をリアルに描いている。ほとんど台詞はなくて、感情の描き方が好きだった。
dita

ditaの感想・評価

4.0
@第七藝術劇場
生活音のみで綴られる老老介護の現実。描いている時間の奥にはその何十倍も長い時間を掛けて育んできた愛情があって、観客にそれを想像させる為に敢えて台詞をなくしたのかなと。ラストシーンがとても美しく心に残る。

このレビューはネタバレを含みます

現実は正直しんどい事だらけだし、映画の時くらい夢を見ていたいと思う事も多々あるのですが
こういう現実よりもリアルな「現実」を突きつけてくる作品は間違いなく「観るべき映画」だと思います。

老老介護の現実があまりにも辛い。

主人公のおじいさんが赤ちゃんのオムツを替えるお母さんを見てにっこり微笑むシーンは本当に涙が出そうなくらい胸が痛かったです。

おじいさんはきっとおばあさんを介護する自分を投影して励まされる様な気持ちになっていたんだろうけど、
赤ちゃんの育児と、老人の介護は似て非なるもの。

生きる力に溢れた若い命と違って徐々に、確実に弱っていく老夫婦。
肉体的な意味でも、精神的な意味でも…。

作中でも多くの名前の無い登場人物が老夫婦とすれ違って行きましたが、
2人の厳しい現実を誰一人知らない、気付かない
救いの手が差し伸べられない。
それが今の社会なんだな…と。

若いから知らないでは済まされない、いつか自分にも起こりうる生々しい話。

まずは現実を知ることから、何かが変わっていくきっかけになるんだろうなと思いました。そんなきっかけになる映画でした。

やっぱりフィクションなので、
辛いままで終わらず
最後に2人の幸せそうな笑顔が見れて良かったです。
ものすごい短編映画でした。
まったくセリフを使わない30分のストーリーに嗚咽がとまらなくなる。
お爺ちゃんとお婆ちゃんの演技(?)リアル過ぎて、いったい二人は何を話してるんだろうかと…本当に想像をかき立てる作品となっていた。
本当にもの凄い短編映画だった。

このレビューはネタバレを含みます

短編。せりふはゼロ。老老介護の過酷さをかなりのリアリティをもって描写しながら、画面から伝わってくる空気には温かみがある。最後に近いシーンで二人が一緒に倒れ込むところは、まあそうなるよなと思う。多くの人が賛同するかは分からないが。ラストシーンは、死んだ後を描いているんだろう。幸せそうで良かった。
みみ

みみの感想・評価

4.0
たまらない、セリフはないのに、いろんなものが画面からブワッと襲ってきた
2017.10.14
『映画監督外山文治短編作品集』にて。

物凄く強烈な作品を観た。
セリフのない物語。けれど、そこに描かれている感情はたった30分ながら膨大で、観ているこっちが受け止めきれないほどの質量で迫ってくる。
老老介護を描いた本作。ドキュメンタリータッチのカメラから、非常にリアリティをもって介護の様子を描く。だからこそ、老老介護というものが強く目の前に映写されていて、目を背けたくもなる。思わず涙が流れたけれど、「観客」である自分が泣いていいのだろうかという疑問も生まれた。非常に強い作品。
それから、「手」が非常に印象的だった。

此岸と彼岸ということがあるけれど、これはタイトルもそうであるように、此岸の物語。極めて現実的だ。
marimo

marimoの感想・評価

4.3
「わさび」目当てで観に行ったんですが、不覚にも涙腺が壊れました。

これはドキュメンタリーなのかと思ってしまうほどのリアリティ。
生々しく真綿で首を絞められてるような感覚。

ラストシーンは好き嫌い分かれそうですが、これが映画だったと現実に引き戻してくれたので私はありです。
nuruko

nurukoの感想・評価

4.8
心の底からえぐられて泣いたブルーバレンタイン以来の衝撃で、ボロ泣き。自分の近い未来が描かれていて本当に恐ろしく、深い愛に涙がこぼれました。今のところ今年見た中で一番(2010年の作品だけど)。本当に凄かった