鰹よろし

ウェズリー・スナイプス シールド・フォース 監獄要塞の鰹よろしのレビュー・感想・評価

3.0
 既存の施設を巨大な嘘発見器に変貌させ、尋問者の思考パターンまで読み取ってしまうというAIテンプルが支配する元々は監獄だった現「サイト9」が突如音信不通に。

 ウェズリー・スナイプス演じる隊長のアイザックは、娘の事故死を受け休職中(?)だったエンジニアのガブリエル(主人公)を隊へと連れ戻し現地に急行。事態の解決を試み堂々と表玄関から施設内へと入り込むがそのまま閉じ込められてしまうのだった...

 ある程度の審議の末罪人と判断された者たちが収監され行動を制限される刑務所という場所を舞台に、あらゆる人間の嘘を見破り思考を読み取ってきたAIテンプルと、その情報を基にアメリカの脅威となる存在から国を守ってきた部隊との間に生じたなんやかんやを眺める。

 物語を通して提示される諸々の謎に対する解が、辻褄合わせに躍起になるあまりナニソレ状態で、真相解明に当たっては全く合点が行かないものの・・・

 暴走したAIとそれに対処する者たちという構図を定着させた先に、完璧故に融通の利かないAIの前に浮かび上がる人間模様を見据えさせ、物語を真実を転換させて魅せる演出その一点だけは実に見事だった。


「バイオハザード」(2002)...「DOOM」(2005)...「イーグル・アイ」(2008)...「ロックアウト」(2012)...「エビデンス 全滅」(2013)...「DEBUG ディバグ」(2014)...「INFINI インフィニ」(2015)...「秘密 THE TOP SECRET」(2016)...「シャットダウン」(2018)...
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