LuckyMOTOMIYA

ミスター・ノーバディのLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)
4.0
2009年、ベルギー、ドイツ、カナダ、フランス、イギリス、ルクセンブルク、アメリカの合作映画。

ジャコ・ヴァン・ドルマル監督、脚本によるSFファンタジー・ロマンス・ドラマ。

2092年、科学の進歩により永遠の命を手にした人類、ただひとり、118歳の主人公ニモ・ノーバディだけは死にゆく運命、医師の催眠と取材記者の質問を通して自らの過去を思い出すニモさん、しかしその内容は…云々といったお話。

数々の分岐点、枝分かれする道を交互に克明に描き出し、ビッグパン理論やバタフライ効果を交え、可能性と現実性の垣根を越えていくのは興味深いところ。

複雑に平面交差する線路を一本の列車が走っていく映像が印象的です。

盛り込みすぎかと感じるところもございますし、結末では更にひと捻り加わり「胡蝶の夢」のような境地に。

美しい映像と多彩な音楽、そして個性豊かな登場人物たち、この辺りで波長が合いましたら、様々な観点から味わえる作品かと。
LuckyMOTOMIYA

LuckyMOTOMIYA