桜桃の味のkuritaのレビュー・感想・評価

キアロスタミの作品は、会話している相手が見えない、という事がよくある。また車に乗っているシーンも多い。
どなたかがキアロスタミのインタビューを少し訳していたのを読んだが、「車は親密なスペースで、話を遮られる事がない。また同じ空間にいて隣り合わせで同じ風景（方向）を見る。向き合うよりも真に迫った話ができる」というような。それの最たるものが本作だなぁと。思い出しながら観た。