からかす

ドクター・ドリトルのからかすのレビュー・感想・評価

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)
1.0
エディマーフィ版「ドクタードリトル」は未見
67年版「ドリトル先生」は観た記憶はあるものの
内容は全く覚えてないくらいの
ようはドリトル先生素人のような状態で鑑賞。

驚くほどにつまらない。
本作には「ドラマ」が何も無い。
大事な人を失った男性の再起物としても
シンプルな冒険活劇アドベンチャーとしても
動物としゃべるコメディとしての面白みも何も無い。
ヒール役は「超」がつくほど類型的で見飽きた造形だし
弟子となるスタビンズ少年、
女王陛下の付き人レディローズは
何のために出てきたのかすら分からない。
子供向け映画だから少年少女を出さざるを得なかったのか。
はっきり言って大人の鑑賞に耐えうる物では無いと思う。

本作を観た至近で「野性の呼び声」という映画を観たときに
「フルCGの犬が人間臭すぎて不自然」という感想を抱いたが
本作はさらに悪い意味で人間的な動物しか出てこない。
「唯一動物と会話することができる人間と動物達」ではなく
「独自のコミュニティを持った人間でも動物でもないなにか」にしか見えない。

ただ、30もとうに過ぎたおじさんがつまらんつまらんと愚痴っても
3,4歳の子供がこれを観て「楽しい!」と思うなら
それはそれで成功なんじゃないか、
つまり本作は子供騙し映画なのだ。
からかす

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