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ドクター・ドリトルのrrrkoのネタバレレビュー・内容・結末

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

子どもの頃、ドリトル先生シリーズが大好きで愛読していた。映画の方は設定やストーリーはかなり異なるが、この話はこの話として観れば楽しめる部分もあった。子ども向けに作られていたと思う。

時代設定は当然昔だが、原作の設定を変え、さらに、現代的?な設定が追加されていたように思う。
妻に先立たれて引きこもる名医。
女性冒険家。一流だが過酷な冒険に一人で挑み途中で命を落とす。
セラピーを受けるゴリラ。
母親に認められたいトラ。
対立し合う者同士が愛する人を失った悲しさという点で共感しあい、最終的には助けてくれる。(リリーの父親(国王)と宝を守るドラゴン)

私のドリトル先生のイメージはシルクハットの紳士的な人だが、今回のドリトル先生は力強い、野性味ある先生。冒険物の要素が強いのでそのキャラが合っているんだなと納得。勝手なイメージだけど、設定がそもそもここまで違うから、舞台をアメリカにしてしまっても良かったのではないだろうか。先生の診療所も沼のほとりのパドルビーという感じでもなかったし、女王陛下を出す必然性も特に無いように思うし。

あとは、やはり映画的には敵役がいないと成り立たないのだろうか。。。
昔観たひつじのショーンの映画のときも思ったけど、本来敵役みたいなキャラはいないのに映画になると登場してくる。
今回も敵役の人は典型的な、ちょっと間抜けなキャラ設定。医者に軍隊率いて追跡させるというのも何なんだろうと。。。本当はドリトル先生に嫉妬してうらやましくて仕方ないわけで、最後は和解するというシナリオもあり得たんじゃないかなと思った。本編では、映画の最後にひどい状態で置いてけぼりになっている敵役を映して笑いを誘うシーンが差し込まれていた。あれ、必要なのかな。。。

もう一点、必要なのかなと思うのは、レディーローズが、最後、トミーの頬にキスをするシーン。あれも個人的には唐突でした。必要なのかな…。

最後、良かった点。
ポリネシアは良かった。活き活きと本のポリネシアさながらに飛び回って話している姿が良かった。ああ、こんな感じなのかなと思えた。
ドリトル先生が動物と話すとき、動物語がわからない人の視点のシーンは、ドリトル先生の言葉が動物の鳴き声や唸声などになっている点もなるほど!と、面白かった。
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