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クワイエット・プレイスの3110136のネタバレレビュー・内容・結末

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

音出しちゃいけない系。
「ドントブリーズ」などが記憶に新しい。

ホラー映画やモンスター映画って音出しちゃいけない時に、音出しちゃう(音出ちゃう)という展開が結構使われる。

缶蹴っちゃったり、携帯の着信が鳴ったり、割れたガラス踏んだり。ベタだけど、ハラハラする。伏線の張り方が腕の見せ所。今回は階段の釘ですね。まさかそのままにしてたせいで、娘も踏んじゃう⁉︎と一瞬思ったけど、流石にそれはなかったですね。

普通のホラーだと、音出しちゃうフラグは1回か2回出てくる感じだけど、この映画はそもそも音出しちゃいけない設定なので、盛りだくさん。

結構最初に、子供があっさりとやられるのですが「お、なかなか油断できんぞ」とホラー好きは、皆身構えたはず。(結構、子供が死ぬのは、皆嫌なのであまりないんですよね)

しかし、音が出るイベントとして出産と赤ちゃんを持ってくるとは。絶対音出るじゃーん!なかなかない展開。赤ちゃんが泣くのは止められないからなぁ。口塞いじゃったらどうしようとか怖い事を少し想像したけど、赤ちゃんでハラハラはそんなになくて、そんなかわいそうな展開は求めてないのでそこは評価したい。(どこの誰が赤ちゃんが苦しむ姿を見たいのか、いや誰も見たくない)

「こんな世界で子供を作るなんて理解できない」という人が結構多いですが、個人的には「理解できる」。人間は死を意識すると種の保存に対する意識が高まり性欲が増すとも言うし、風の谷のナウシカの生は10人の兄の死に支えられたと言う。生き物とはそういうものである、とシンプルに思う。ま、その状況になってみないとわかりませんがね。

また、お父さんの自己犠牲もベタで良い。もうちょっとうまくやれたんじゃないか、と突っ込む人もいるかもしれないが、とにかく自己犠牲が大切なので、ヤボな事は言わない。最後の子供に対するメッセージも良い。あんな世界で父なしで大丈夫か!?とも思うけど、最後は180度方向転換するのであまり心配な感じはない。(ここから2(ツー)が出で、ホラーじゃなくてモンスターアクションで、全然別の監督脚本家で、駄作でも想定の範囲内です。映画だってビジネスですから。)

モンスターの設定については賛否ありそう。個人的には「ちょっと見せすぎ」かなと思った。もう少し曖昧にしておいた方がより怖さが際立っていいような。でも曖昧だとそれはそれでやな人もいるんだろうな。
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