スローターハウス154

健康って何?のスローターハウス154のレビュー・感想・評価

健康って何?(2017年製作の映画)
4.1
2020/5/9

前作『サステイナビリティの秘密』の続編ということらしい。今度はホアキン・フェニックスがプロデューサー...というこれまたバッチリなお墨付きとして仕上がっております。
病気がちな人や、健康に関心のある人なら参考までに一度観てみてもいいかもしれない、と思えたドキュメンタリーでした。
確かにヴィーガン側の一方的な主張だと感じなくもない作品かもしれない。ヴィーガンの主張、というと感情論で肉食を非難するなんだか鼻持ちならない輩...という悪いイメエジがある。自分は別に肉食支持者じゃないが、やはり同じ理由でヴィーガンにはあまり良い印象は持っていない方だった。しかし、今作はそのような「動物への同情」論にあまり重きを置くことなく、動物性食品が蔓延ることによる人体や環境への影響、という実際問題について焦点を当てており、興味深く観ることができた。健康に多少の問題がある私にとっては、今一度食生活について、また社会と健康の仕組みについて見直すために、その上ヴィーガンに対する偏見が改められ、観ておいてよかったと思えた作品だった。
なぜこの豊かな社会においていまだに糖尿病や心臓病、自己免疫疾患等等の患者が減らないのか。それには理由があり、どうやら動物性食品の摂取が原因となっている可能性が高いようだということ。しかも、人間が動物性食品を好むことは、実は社会のウラで仕組まれていることだということ。...と書くと、いかにも陰謀論のソレのようにも聞こえるが、その点についてはこの映画を観てから突っ込んで頂ければ。
なんにせよ、普段我々が摂取するタベモノ、それが自分の身体にどんな作用を及ぼすのかを正しく知った上で口に運んでいるのだろうか?と考えさせられるのは間違いない。
そんなワケで単純なワタクシはできる限り動物性食品を避けた食生活をしばらく送ってみようと密かに心に込めたワケだが、あいにく共同生活なので難易度高めだということに気づく。1人暮らしなら何も問題無いだろうに。