「事実は小説よりも奇なり」
毎年5月限定で鬼ごっこを全力でする。この遊びを28年間ずっと続けたという実話を基にした映画。本作は、このパンチ力のありすぎる実話に、映画的な味付けをして、素晴らしい作品に仕上げていた。
鬼ごっこをただ単に撮影したら単調な映像になってしまうが、本作の鬼ごっこシーンにはアクション映画の要素がふんだんに取り入れられていて、とても見応えのある映像になっていた。特に、ジェレミー・レナーのアクションがキレキレで、完全にホークアイにしか見えなかった。
「ご本人登場」
本作の白眉は、間違いなくエンドロール前に流れる映像だと思った。こんな話嘘だろ、と思ってる観客を見事に驚かせ笑わせる。これ本当にやってたのかよ、と自分も笑ってしまった。そして、完全に童心に戻って笑いあってるオッサン達を見て、羨ましくも思った。本作には、
「人は老いたから遊びをやめるのではない。遊びをやめるから老いるのだ。」という素晴らしい言葉が出てくるが、最後のオッサン達の笑顔を見てたら、本当にそうなんだな、と感じた。
