七つの会議で見てから好きな女優、朝倉あきさん。900本目のレビューは彼女の主演作に。
特に目を引く特徴があるわけでもないが、整った和風美人顔。清楚系の顔立ちだけど、きれいな役ばかりでなく幅も広い、演技力も高い。
能力と扱いのバランスが悪い役者たちよりずっと存在感あって印象に残る。もうおっさんだから芸能人の顔覚えられなくて街で見かけてもたぶんわからないけど。笑
「ラブレターというのは、自分が言いたいことじゃなくて、相手が喜ぶことを書きなさい、と誰かが言っていたけど、」
いやそれ間違ってないよ。嘘が嫌いだった頃は心にもないことを言うのが嫌だったけど、今は僕もつまらない人間になってしまって人に嫌な思いをさせないことが行動基準になったなと振り返る。
大切な人を失ったことから前を向くために必要なことは、忘れることではなく向き合って区切りをつけることなんだな。
亡くなった元彼の姿がわからないのがいい。めぞん一刻の惣一郎さんみたいな存在感がある。
静かな作品過ぎて刺さらない人も多いだろうから、大ヒットする作品ではないだろうけど、僕はこの作風と雰囲気がとても好き。
日曜の昼に、ガラガラの映画館で見たかったな。
手ぬぐいコレクターとしては、かまわぬさんの協賛がめっちゃポイント高い。