よしおスタンダード

ブレス しあわせの呼吸のよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)
2.0
No.3748

ガーフィールドは私も大好きだし、いつも楽しみにしているし、今回の役もかなりの難役で、見るべきところは多かった。

しかし!! それと、物語の出来は別である。

私自身、足に障害があり、幼少時は何度も手術をし、入院をした。

そういう身からすると、この映画で一つだけ許せないことがある。

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ロビン(ガーフィールド)と、ダイアナ(クレア・フォイ)夫婦、特にダイアナの方が「医師・看護師など医療関係者を敵視」していることである。

ロビンは、別に医師・看護師から不当な扱いを受けていたり、虐待されていたり、差別されていたわけではない。

このまま病院にいたら、ろくな手当も受けられず、死の危険に直面する可能性すらある、というわけでもない。見たところ、医師も看護師も一生懸命ロビンをケアしているように見える。

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それなのに、ロビンの「こんなところは監獄みたいで嫌だから出て行きたい」という理由だけで、

ダイアナは強行的にロビンを連れ帰る。

しかもこのとき、2人は医療関係者に、それまでの治療やケアについて、一切謝意を表していない。

「これまでは本当にいろいろ手術、治療、ケア等していただきありがとうございました。しかし、これからは、ロビンの意志を尊重して、勝手ながら連れ帰ります」

というのならまだわかる。

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ところが、マジで2人は、医療関係者になんの謝意も挨拶もせず、「こんなところにいてたまるか」といった感じで、出て行くのである。

「は??? ロビンの一命は誰が取り留めてくれたの??

あなたたちが一緒に持ち帰った人工呼吸器は、そもそも誰が設置してくれたの??

誰が今までロビンの衛生管理をしてくれてたの??

医療関係者を舐めるな!!!!!!」

と、はらわたが煮えくり返った。