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ブレス しあわせの呼吸のjocxのレビュー・感想・評価

ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)
4.2
障害者週間に観に行けたのが良かった。まず、実話というところを理解しておきたい。障害者に人権がなく、隠れて暮らしている時代に、堂々と社会に出て行く。家族や友人の協力、愛情がなければできない。アンドリュー・ガーフィールドの演技クレア・フォイの美しさ、イギリスには欠かせないヒュー・ボネヴィル。個人的に好きな要素が詰まっている。生活する上で綺麗ごとばかりではない、全てではないにせよ描かれている。彼の周りにはいつも笑顔と前向きに人生を過ごす術がある。ドイツの病院を訪ねたシーンにゾッとした。人間の尊厳は医療従事者が便利に患者を管理することではなく、患者が自由になることなのだと痛感させられた。このような映画はもっと宣伝して、いろいろな人に観てもらいたい、と思った。尊厳ということを考えさせる充分な映画だった。
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