ハリボ

劇場版 フリクリ プログレのハリボのレビュー・感想・評価

劇場版 フリクリ プログレ(2018年製作の映画)
4.2
【2020年149本目】

時代が望んだヒーロー、目の前で倒してよ

敬愛する山中さわお氏にちなんで、ぶっきらぼうなレビューです。ご容赦を。

否定的な意見が多くて驚いたし、皆さんの意見が1ミリも理解できなかったからさらに驚いた。

オリジナルが響いてる人には、言うまでもないがアニメ作品最高峰と推せる作品の続編。
通常であれば、どれだけ原作からの引き出しとリソースを持ってリスペクトのある作り方ができるか、が重視されるように思う。

しかし、フリクリに関しては否なんじゃないか。
そもそもフリクリとは何か。
これだけ好きな作品なのに、今もまだ全くわからない。

今回の続編制作陣も頭を悩ませたようで、誰もこの作品に関しては答えを出せないのだと思う。
それくらい歪で訳のわからない話なのにも関わらず最高なのだから、素晴らしい作品なのだ。

各々がそれぞれの感想を持つことがいいことだと思う。
しかし、この作品に関してはそれぞれのこだわりが恐らく強すぎる。

僕のフリクリに関するこだわりは、歪の一言に限る。
今作は、各話で監督が代わる代わり、色濃く個性が発揮されて作られた正に歪な作品。
これが最適解でいいのだと思った。

続編の名を冠するのは"プログレ"。
女の子にも異性へのヤキモキはあるもんだ。
終盤のあの人のあの涙も。
いろいろな批難はあるけども、それこそがフリクリであるのではないかと思う。
これは違うって言うのではなく、その意味を汲み取りたい。

いろいろ言ったけども、正直エンディングのタイトルバックの演出がかっこよすぎて許された感。
僕の人生を彩った音楽と共に、エイエンに、フリクリ。
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