前作「トップガン」から36年を経ての続編。
当然ながら前作に比べ撮影技術等も向上し
ドッグファイトの迫力・疾走感であったり
戦闘機同士の位置関係であったり
非常に見やすく構成されており
迫力ある空中戦見るだけでもとても良い映画。
でもそれ以上に本作が前作「トップガン」の精神性のまま、
青春映画として続編作られていることが好ましく感じた。
こういう続編企画って同窓会っぽくなりがちで
それも決して悪いというわけではないんだけれども
そこはトムクルーズのスター性あってこそだろうけど
現在進行形の青春映画であるというのがすごく良い。
前作「トップガン」、要は若き青年兵士が
友情、対立、恋愛、葛藤を経て成長するという
王道の青春映画。
それから40年近く経て主演のトムクルーズだって老いた。
エースパイロットが無人ドローンにだって置き換わる時代になった。
でも本作はやっぱり友情、対立、恋愛、葛藤を経て成長する、
しかも40年前の忘れ物も取り戻すという
老いてなお青春映画であるという構成が本当にニクい。
もちろん同窓会要素だってあって
大体音楽からしてトップガン・アンセムにデンジャーゾーン。
"あの頃"の映画音楽だなっていう感じだし、
脚本も良い意味で大味。
「作戦無視!?ばっかも〜ん!!」で許されてた"あの頃"の感じ。
でも年月を経たことでアップデートすべきところは
きちんと現代基準にアップデートした的確なバランス感覚。
トムクルーズとクリストファーマッカリーの黄金コンビが
やっぱり素晴らしいとしか言いようがない。