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トップガン マーヴェリックの868のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

《オンタイムで映画館でこの興奮を味わえたことが光栄極まりない》

おそらく、トム・クルーズたち製作陣が、
一番のオリジナルトップガンファンなんだろうと。
自分たちが観たい、と思う映画をつくった結果、もちろんファンにも刺さる完璧な映画ができましたって感じ!
それくらい、気持ち良いくらい、ファンが喜ぶオマージュが大展開。
オープニングをそのままやるのは大大大大正解だと思います。

そしてこの映画の一番と言っても過言ではない凄さは、やはりルースター役のマイルズ・テラー。
もともとの顔がとてもよく知られている俳優だし、両親役の俳優とは似ても似つかないのに、なぜがグースにルックス激似、所作や声、マーヴェリックへの対応の仕方(F-14搭乗中とか特に!)も似ていて、上映中ずっと目が離せなかった、、、。
似せたんだなあ、役作り頑張ったんだなあ、とかいうレベルではなく、あれ?本当に息子じゃないよね??と観客に思わせてくるぐらいの技。これぞ俳優、圧倒的。
2人の仲直りを長々と描くことはせず、帰還後の抱擁とたった数セリフで2人の間にあった全てのしこりを吹っ飛ばすのも最高。

みんなに喝采されながら、F-14から降りてくるルースターは本当に一瞬グースに見えるくらいで、あぁ、、グースとは一緒に還れなかったけど、何年も苦しんだマーヴェリックだけど、今回は大切な仲間/家族と一緒に帰還できて、少し報われただろうなぁなんて思えてかなりグッときます。

「父の代わりです」
涙腺大崩壊名台詞。
直訳だと、父だったらこうしていたっていう言い方をしてるんだけど、それをこう訳す戸田さんはさすがです。

あとは、フェニックスとボブっていう、必ずしもこれまでのトップガンのイメージに合うわけではない2人が1つのF-18に乗って活躍するのも、今らしくて粋。
しかもなにが一番粋って、フェニックスのことを

「女性パイロットです!!男に負けずに頑張ってるキャラクターです!!!男になんか負けてません!!女性の時代です!!」

みたいな、最近よくありがちな女性を立てすぎる描写なんかじゃなくて、あくまで優秀ないち若手パイロットとして、他のパイロットたちと同等にさらっと描いていること。女だから特別、じゃなくて、優秀なパイロットだから特別なんです。

伝説的な映画で、男万歳になりそうな大作トップガンの続編が、こういうフェアで気持ちの良い描き方をしてくれるのは、もう本当に大拍手を送りたい、、、!

もちろんサントラも最高ですよね。ところどころに散りばめられた、レディガガの「Hold My Hand」、もちろんアンセム、そして、大事な時に鳴る、あのthe トップガンな鐘の音、、、(わかります?)。

欲を言うならば、もう少しだけトム・クルーズによるオマージュとジェニファー・コネリーとのシーンを抑えめにして、若手パイロットの葛藤も描いてほしかった、、、それくらい、魅力的なパイロットが揃ってた!2回目観て、やっとキャラと名前が一致する、ではもったいない!

久しぶりの感動体験をありがとう、映画館行ける時まで公開待ってくれてありがとう、そんな気持ちでいっぱい。そんな気持ちでいっぱいの人、世界中にいっぱいいるはず。
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