トップガン マーヴェリックのやまいのネタバレレビュー・内容・結末

映画に身も心も捧げてきたトム・クルーズの孤高の人生を映し出しかのような非常に美しい映画であると同時に、失われつつある映画の特権性やいずれ終わりを迎えるトムの銀幕上での活躍を考えると無性にしんみりとしてしまう映画でもありました。
ダークスター内のコックピット、出撃前夜のドレスホワイト姿、ラストの夕焼けに向かって飛行するP-51等夢幻のように美しシーンが印象的ですが、その美しさはいずれ滅びゆく物への感傷と強く結びついており、死の匂いが濃厚に感じられました。
また、これまでの作品と違って彼自身が老いというものに自覚的に対峙したストーリーであり、あと何度私達は銀幕での彼の活躍を目にすることが出来るのだろうかと思わず考え込んでしまいました。