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トップガン マーヴェリックのよのレビュー・感想・評価

3.6
 前作もトム・クルーズもそんなに好きではないため、つい後回しにしていたこの作品。オープニングこそグッと来るものの、その後はくどくて没入できなかった。気障な演技や演出も、危機がてんこ盛りのプロットも、それがハッピーエンドになるって簡単に予測できてしまうことも、肌に合わない。それでも、最後には胸を熱くして劇場を出た。
 迫力で圧倒して、「この映画はいけすかない」と感じている鑑賞者を力ずくで翻意させられるというのは、映画の特権だ。五感に直接訴える芸術、と広めに取ってもよい。ともかく小説ではあまり見たことがない現象である。これがあるから映画は映画館で観なければならないのだと、改めて思い知らされる一日となった。
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