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トップガン マーヴェリックのdendohのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

『老兵は死なず、ただ去るのみ』を『だが今日じゃない』と一蹴するオジサンスゴイ映画。

前作は大昔に何度か観たが、ほとんど内容忘れた。

劇場公開時はスルーしたが、ヒット作なので義務感で鑑賞。ストーリー的には展開がベタすぎ、エンタメに振り切った作品であり、得るものは少なかった(とは言えヒットしたのは理解できる)。

・酒場で一悶着あった連中と職場で会って『あ...あんたは』展開(流石にベタがすぎない?)
・若者とビーチラグビーを通じて打ち解ける(ある種の飲みニケーション肯定。これ現代日本で通じるのか?)
・異世界転生者のごとく実力を見せつけ、教官なのにミッション参加(マネジメント職がでしゃばっていいのか?)
・何やかんや昔の恋人とよりを戻す(これ無くても作品成立したよな(笑)。都合よく相手も離婚済だし)
...と『オジサンスゴイ』展開が目白押し。こういうのを観ると、主に前作トップガンリアタイ世代のコンサバおじさんに受けたんだろうなぁと推察。
こんな感じの作品だったら、今のリベラル強強のアカデミー賞であれば、音響賞ぐらいしか取れないのは仕方ないと思うな。

とは言え、ラストでF14で新型機とドッグファイトを繰り広げたシーンは数少ない熱中したシーンで、手に汗にぎった。

なおミッションの敵国については、徹底的に敵の素顔を描かず、ただの『ならずもの国家A』で済ませている。現在、敵の描き方が非常に丁寧な『水星の魔女』をリアタイで観ているが故に、このあたりの扱いが雑なのはどうしても気になる。
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