そもそも「トップガン」はそんなに好きでもなく、この続編も半信半疑でしたが、すみません。なめてました。傑作でした。
「トップガン」は恋愛とか挫折といったチープな青春映画の要素が強かったですが、本作は、アクションとスリルの部分が徹底強化された印象です。まるで「ミッション・インポッシブル」ようです。
前作の急所は、戦闘機のドッグファイトにおける空間的な位置関係がわかりづらいところにあると思ってるのですが、それが劇的に改善されたように思います。レイダー捕捉されないように低空で飛行して標的を爆破して(「スターウォーズ」でデススターを攻撃するシーンを彷彿)、そこから敵に追撃をかわして帰還するいう作戦の流れが実に明快で分かりやすいのです。
ミッションは成功したのに、追撃をかわしきれずに被弾。なんとか脱出するも絶対絶命のピンチに陥り、そこに現れたのは…というクライマックスの流れは完璧すぎますね。ぐうの音も出ません。
この映画の背骨には、師から弟子への継承と成長という物語にあり、ここにも「スターウォーズ」を感じます。いや、むしろ親友の息子への継承は「ロッキー」か。熱いな。
いやはや、「トップガン」の続編が「ミッション・インポッシブル」と「スターウォーズ」と「ロッキー」を掛け合わせた傑作になるとは想像の範疇外。参りました。