あお

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキストのあおのレビュー・感想・評価

3.8
韓国俳優たちの、日本語の流暢さに驚いた。

金子文子を演じたチェ・ヒソの日本語は、本当に素晴らしかったし、判事役のキム・ジュンハンの日本語のうまさにもびっくりした。
キム・ジュンハンは好きな俳優なので、特別うれしかったな。

関東大震災の混乱の中で起きた虐殺と、それに乗じた日本の上層部による反乱分子の制圧。

それを、憎しみや苦しみ、悲しみにフォーカスするのではなく、パクヨルと文子の間にあった思想によって結ばれた固い絆と、2人の生き様をある種の明るさをもって描き出しているのが本作だ。

2時間という長さでは語り尽くせない物語が、実際にはそこにあったのだろうと思う。

パクヨルと文子のことを、もっと知りたくなった。
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