韓国俳優たちの、日本語の流暢さに驚いた。
金子文子を演じたチェ・ヒソの日本語は、本当に素晴らしかったし、判事役のキム・ジュンハンの日本語のうまさにもびっくりした。
キム・ジュンハンは好きな俳優なので、特別うれしかったな。
関東大震災の混乱の中で起きた虐殺と、それに乗じた日本の上層部による反乱分子の制圧。
それを、憎しみや苦しみ、悲しみにフォーカスするのではなく、パクヨルと文子の間にあった思想によって結ばれた固い絆と、2人の生き様をある種の明るさをもって描き出しているのが本作だ。
2時間という長さでは語り尽くせない物語が、実際にはそこにあったのだろうと思う。
パクヨルと文子のことを、もっと知りたくなった。