寝ても覚めてものりさのネタバレレビュー・内容・結末

主人公の1つ1つの揺れには共感できるし、衝動的に間違った選択をする気持ちもわかる気がする。
出会いのシーンや盛り上がるシーンは、よくもわるくも劇的で印象的。でも何気ないリアルな会話が多い日常的な描写の中で、劇的なシーンが浮いているような…感情の機微が読めないと、一気に置いていかれるような映画。感覚で見るとキレイな映画。
ラストは、傷ついた側に感情を置くと、ツライし理解するのが難しいけれど、ツライくせにそれでも突き放せなくて一緒にいるっていう選択は、なんだこのラブストーリーのはじまり方は⁉︎な冒頭からは想像できないぐらい人間臭くて、人間の勝手なところがリアルにでていて、好き。
幸せの絶頂にいる時に流れていたなんだか不穏な音楽が、最後に向かうにつれてどんどん現実になっていくかんじも、いい。