しろみさかな

さよならの朝に約束の花をかざろうのしろみさかなのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

全然期待してなくって、なんとなく見たんですけど、何度も号泣してました(笑)多分歳とって涙腺がババアになってるのと、最近親子モノ見ると号泣してしまうババアなので…号泣でした(笑)
愛ってなんだろうなぁ…と。血が繋がってないのに、親子って成立するのかなぁ…って考えながら見てました。マキアとエリアルは血が繋がってないのに、親子を強く感じられました。レイリアと娘は血が繋がっていたけど、環境のせいもあってか親子を強く感じられませんでした。そういう対比も上手く描かれていて、苦しかったですね。思い返せばこの作品の中では、たくさん対比が描かれていました。永遠に行き続ける民族と命に限りある人間。親と子。男と女。無限と有限。それらによってよりわかりやすく、より濃く作品が成っていたなぁと思いました。映像も美しくて、それもかなりこの映画への加点ポイントになってました。ラストの壮大な音楽と美しい映像、彼女達のそれぞれの台詞…美しかった。美しくて儚かった…。ちょっとファンタジーじみた世界観なところも、より良かったと思います。リアリティが無い世界観だったので、永遠に見た目が変わらず生き続ける民族設定にしっくりきて、没入しやすかったので、号泣するに至ったんだと思いますね。
最近岡田監督のアリスとテレスを見たばっかりなのですが、個人的にずっとずっとこっちの作品の方が良かったです。馬鹿泣きました。親子モノに弱いアラサー独身女子是非。
余談、自分も最近年取ったなぁ…って思って、でも周りの親や家族も歳とってるんですよね…自分の親がおじいちゃんおばあちゃんになってて…。なんだかセンチメンタルになります。小さい頃に戻りたい…誰しもそんなふうに思いながら年取ったなぁ〜ってブツブツ言いながら暮らす今日この頃。秋だからかなぁ、こんなに切ないのは。
しろみさかな

しろみさかな